楽聖少女/杉井光,岸田メル
偉人たちを可愛い女の子に仕立てた物語、というのはここ数年、珍しくないタイプのお話になったけど、こういう風に目頭が熱くなるような感じのお話はなかったかもなあ。
今回美少女に仕立て上げられたのはベートーヴェン。メルてんてーの筆致の元、とても見目麗しく仕立てられとりますが、彼女に関してはラッキースケベ的な展開がない!w まぁそれはともかく、彼女の表現に対する真摯な姿勢には胸を打たれる。ハッとさせられる台詞の連続に、元のベートーヴェンもこんな人だったのかなあ、などと思うほど。
お話は史実がベースにはなってるけど、それのパラレルのような雰囲気。ヒロインは先ほど書いたベートーヴェンだけれど、主人公はゲーテに転生(?)する高校生。メフィストフェレスも出てきますw こういうタイプのフィクションの醍醐味でもあるけど、偉人の物語が交錯するダイナミズムは楽しい。
そして、クラシックが聴きたくなるし、実際、Youtubeで何度か聴きながら読んだw クラシックなんて殆ど真面目に聴いたことないから、こういう機会をもたらしてくれる作品に出会えるのはとても嬉しい。今のとこ、オケよりピアノソナタとかが好きかなー。CDでがっちり聴いてみたいが、どこから手を出せばいいのかわからんw
また、コメディ部分もよかった。ハイドンやサリエリ、モーツァルトにマリー・アントワネットなど、実在した人物を上手いこと脚色されていて笑ってしまったし、その部分があるからこそ彼等のシリアスな部分に入りこめたのかなーと思いつつ。それでもハイドン師匠の扱いは酷いと思ったw
杉井光作品はまだ3つしか読んでないけど(本作品、神様のメモ帳、生徒会探偵キリカ)どれも好きだし、どれもまだ途中だから何とも言えないんだけどw、今のところこれが一番好きかも。
- 2012.05.15 Tuesday
- 本
- 19:20
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- by テツ














