渋皮栗/片山若子
A4ぐらいのサイズで350頁超というのは、子供の時に好きだった図鑑みたいで嬉しくなるw
ミステリーやSFを読む人はちょくちょく見たことある絵だと思う。
北山猛邦さんや米澤穂信さんの本のイラストや、星新一さんの本の表紙やハヤカワの『たったひとつの冴えたやりかた』なんかも。
滲んで可愛く、掠れて優しく、淡く毒々しい。
作品に出てくる少年少女はかわいい顔をしているのだけど、一緒にいる動物が禍々しい表情していたり、ハッとするような色がのせられていたり、絵だけで色んな物語を夢想してしまう。
個人的には、ピンク系の色の強さにドキドキする。
使われてるのは、水彩、色鉛筆、パステルとかかなあ。
色合いや絵の雰囲気、風合いなども含めて、優しい感じがするのだけど、そんな中でピンク系の色の強さは際立つのだけど、それが全く嫌な感じがしない。
モノクロの作品も収録されていて、そちらもとても味わい深い。
カラーの作品よりも、形の面白さや画面のバランスがわかりやすく、カラーの作品の間に挟まっていて見ていて飽きない作りになっている。
それにしても驚きはこのボリューム感。
最初に書いたように、サイズとしてはA4くらいで特別大きくはないのだけど、頁数が350頁超。
しかし、けしてチープな作りではない。
その8割方がカラーで、スピンが一工夫されてあったり、オマケもかわいくついてあったりして、隅から隅まで楽しませてくれる。
こう言ってはなんだけど、これで4000円弱は安い。安すぎる。
あと、笹井一個さんとのコラボ企画の全プレはがきが、これがまた送りたくなくなるほどかわいいはがきw
そして、何より素晴しいのは、生で原画を見てみたいと切望させることに成功してることだなあw
あああああげんがみてえええええ
- 2011.12.19 Monday
- 画集
- 00:19
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- by テツ