幸腹グラフィティ/川井マコト

表紙の美味しそうな栗ご飯に惹かれて購入。
祖母を亡くしてぼっちご飯が多くなり、料理が下手になってしまったと感じていた中学生のリョウが、週末をはとこのきりんと暮らすようになって、料理が下手になったわけではなかった、ということから幕を開ける日常系漫画。
読み始めた当初は、もっと料理料理した漫画だと思ってた(モーニングで連載されてるよしながふみさんの『きのう何食べた?』のきらら版みたいなの期待してた)ので、若干、思てたのと違う! 感はあったけどw、基本的にはとてもよかったです。
ある意味ではJCがメシ喰ってるだけなんだけど、好きな人と食べるご飯はおいしい、を日常系漫画として上手く出力してる。時々目頭が熱くなった。
それにしても食事シーンが激アツである。時折、読んでるこっちが笑っちゃうようないい表情。おいしいと笑顔を見せるのは、大好きな誰かと食べるご飯だから、だろう。どんなに美味しくても、こんなにいい表情はぼっち飯ではできないだろう。……うう、自分は基本ぼっち飯なので、なんか死にたくなってきたぞ……。
ただ、個人的には彼女たちの、美味しそうに食べる素晴らしい表情はもっと大きいコマで見たいと感じた。所謂4コマ漫画の小さいコマには彼女たちの食べてる表情は窮屈に感じる。読み終わって改めて巻頭のカラーページに戻ってくると余計思う(巻頭カラーは普通の漫画の方式)。
それにしても表紙の栗ご飯美味そうだなあ。実は、これまで栗ご飯が好きだった過去がないのに、栗ご飯食べたい欲が出てくる素晴らしい栗ご飯。
とらのあな特典小冊子は中華イラスト。これまた美味しそうで、イイ表情で喰らってらっしゃる。おなかへってきた。

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